頑張れません

『もうこれ以上頑張られへん。
もう、無理』

昨夏、
私が心身ともに崩壊する瞬間に放った言葉

それ以来、何もできなくなった
頑張りたいと思っても、頑張ることがてきなくなった。



生まれてからずっと、ずっと、頑張ってきた
必死過ぎて目的を見失っていた


私の人生最初のミッションは
『ママを守る』

だから
両親の離婚=ミッションインコンプリート
と思っていた
自覚していなかったが…


加えて私は、生まれつき『普通』ではなかった。
人とは違ったから、ママに重荷を背負わせていると思っていた。
だから、必死で「普通」になろうと頑張っていた。
しかし、いわゆる「普通」ではない私には無理だった。
そして、限界がきたのが半年前の夏。

「もうこれ以上頑張れない」
電話の向こうのママに向かって泣きながら叫んでいた。

この時は
ただ頑張ることを止める許可が欲しかった。
何を、何のために頑張っていたのかはもう分からなくなっていた。

「頑張る=存在意義」だった私は
何もできなくなり、
何もわからなくなり、
存在理由が自分の中から消滅。

苦しい、悲しい、痛いのみの毎日を数か月過ごしていた。


ふとしたことをきっかけに気づいたのだ。

夏以来、生存確認も兼ねてかママとの電話が増えていた。
頻繁に電話で会話をしていたのにも関わらず、
意思疎通が取れずに怒って電話を切るということが多発。
「何でわかってくれないんだ!」
と思っていたが、それは勘違いだった。

「何を君はママに伝えたいの?」
こう聞かれたとき、答えが分からなかった。

『一体私は、ママに何を分かって欲しいのだろう?』
何日も考えてもさっぱり分からなかった。

「君はずっとママを守りたかったんじゃないの?」
そんなまさかな事実。
これこそが真実だった。

私はずっとママのために頑張ってきた。
一度ママを守りきれなかったから、
より一層頑張ってきたのだ。
目的すら見失うほど、心身が壊れるまで。


『私はママを守れていましたか?』
ある日、電話で尋ねてみた。

その瞬間はあまり意味が解っていなかったみたいだが、
後日改めて返答があった。
『よく考えてみたら、あなたがそばにいるいない関係なく
守られていたような気がする。
MKはお母さんを守るために頑張っていたんやね。
でも、これからは自分の人生のために頑張んなさいや』


こんなことを書くと、
私はものすごくマザコンに見えるかもしれない。
しかし、人生のほとんどの間、
ママを憎んでいた。
でも、それ以上に好きという気持ちを隠していたようだ。

「憎らしいほどに愛おしい」

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MK